聴覚障害者をサポートする技術として、生活の中で思い浮かぶものは何でしょうか?
補聴器もその一つですが、身近なところでは、最近コロナ禍の影響もあり、市役所や銀行の窓口、スーパーなどでも聞こえをサポートするマイクやスピーカーなどを見かけることが増えてきました。スマートフォンのアプリにも、文字を声に、また声を文字に変換する聴覚障害者と健聴者のコミュニケーションを支援するものがあります。
また、一昨年、話題になっていた駅のホームでのアナウンスや電車の発着音を文字や手話に変換してディスプレーに表示する新サービス実験も、今後、聴覚障害者をサポートしていく技術として注目されます。
リケン補聴器センターでも、全直営店舗にPekoeという会話を音声認識でリアルタイムで見える化するアプリを導入し、お客様とのよりスムーズなコミュニケーションのために役立てています。
このように聴覚障害者をサポートする技術開発が進む中、先日、某自動車メーカーの開発担当者やお客様関連部署の方々が、聴覚障害者向けの運転支援企画のため、実際に難聴体験をすることによって、当事者に寄り添った企画開発に役立てたいとの目的で、ワールド・オブ・ヒヤリング 中目黒店にご来店されました。
セルフスクリーニングルームでの聞こえのチェック、最新の補聴器や技術について学ぶインプレスウォールやタッチパネル、エクスペリエンスルームにて難聴や補聴器の体験をしていただきました。実際に体験していただいたことで、「難聴にもいろいろなケースがあるということが分かった」、「最新の補聴器がこんなに小さいことに驚いた。補聴器ユーザーの話を聞くことはできるが、補聴器をまじまじと見たり、見せてほしいとお願いすることはできなかったので、実物をみることができてよかった。」などの感想をいただきました。
また、「ユニバーサルデザインを取り入れている店舗設備が素晴らしい。」というお言葉もいただきました。
ワールド・オブ・ヒヤリング 中目黒店では、このような企業様や団体でのご見学・体験も承っております。お気軽にお問合せください。
これらの技術は、単に聴覚障害者向けということだけでなく、今後あらゆる人への情報伝達のストレスをなくしていく技術として役立つものになっていくのではないでしょうか。これからさらなる技術開発により、いわゆるダイバーシティ&インクルージョンに貢献していくことが期待されます。
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