「テレビの音が聞き取りにくい」「騒がしい場所や電話での会話が苦手」など、補聴器は聞こえの問題に役立ちます。補聴器は聴力を回復させるものではありませんが、聞こえにくかった音が聞こえるようになることで、生活の質に素晴らしい影響をもたらします。
補聴器には、さまざまな種類があり、難聴の状態に応じて、メリットはさまざまです。では、補聴器にはどれくらいの効果があるのでしょうか?また、どのようなメリットがあり、聴力のサポートとしてどのように役立つのでしょうか。
補聴器の種類
補聴器にはさまざまな種類があり、どの補聴器が適しているかは、以下のような内容で決まります。
- 難聴の種類
- ライフスタイル
- 個人のニーズ
当社では、長年補聴器を使用している人でも、最近使用し始めた人でも、担当の専門スタッフが補聴器の種類や効果について丁寧に説明し、その人にとって最適な補聴器を選びます。
補聴器の種類には以下のようなものがあります。
耳かけ型(BTE)
耳の後ろに装用するタイプで、最も一般的な補聴器の1つです。幅広い聴力の方に対応でき、扱いやすい補聴器といえます。本体とイヤモールド(耳栓)はチューブで接続されています。
耳かけ型(RIC)
耳の後ろにかけて装用し、細いコードでイヤーモールド(耳栓)にあるスピーカーとつながっています。
BTE補聴器と同様に、幅広い聴力の方に対応でき、見た目はBTE補聴器ほど目立ちません。
耳あな型(ITE)
耳の後ろにかける部分がないため、後ろからは見えませんが、耳のくぼみいっぱいに作られるため、ある程度補聴器が目立ちます。軽度から重度まで幅広い聞こえの方に適応します。
耳あな型(ITC)
カナル型とも呼ばれ、耳の穴の入り口までの大きさの補聴器になります。その人の耳の形状に合わせて作られているため、他のタイプのものより目立ちにくい特徴があります。軽度から中等度の難聴に適していますが、近年は高度難聴でも使えるようになってきました。
耳あな型(CIC)
外からほとんど見えない補聴器をお探しなら、CICやIIC(Invisible-in-the-canal)がおすすめです。市販されている補聴器のなかでも最も小型で、耳の穴の奥にフィットするように作られているため、目立ちにくい特徴があります。
ただし、重度の難聴には不十分な場合がありますので、自分のライフスタイルや聞こえに適応するかについては、補聴器専門店にご相談ください。
CROS(クロス)/BiCROS(バイクロス)
片耳の聞こえが悪くなった場合、CROS/BiCROS補聴器が役立ちます。この補聴器はペアになっており、「聞こえにくい耳」から「聞こえる耳」へ音を伝達する仕組みのため、両耳に補聴器を装用する必要があります。
ポケット型
小さな箱に接続されている補聴器で、首からぶら下げたり、ポケットに入れたりすることができます。重度の難聴があり、強力な補聴器が必要な場合や、他のタイプの補聴器の使用が難しい人に適しています。
補聴器はすべての聞こえに効果があるのでしょうか?
ライフスタイルや難聴の状態難聴の期間が及ぼす影響は一人ひとり異なるため、補聴器の効果はその人の聞こえの状態に合う場合にのみ発揮されます。つまり、補聴器の効果は難聴の種類によって違い、その人によって選ぶ補聴器のタイプも異なります。
補聴器の種類はさまざまで、軽度から中等度の難聴に適した補聴器もあれば、より重度の難聴に役立つ補聴器もあります。
私たち、リケン補聴器センターでは、一人ひとりの状況をお伺いし、最適な補聴器をご提案しますので、ご安心ください。
補聴器の効果
補聴器は聞こえをサポートする、補助的なものです。耳や脳と連動して、毎日聞こえてくる音を認識するように機能しています。聞こえの状態によって、適した補聴器の種類は異なり、その人に応じて最もニーズを満たす補聴器が決まります。
また、新しい補聴器に慣れるには時間がかかるものです。最初は補聴器がもたらすクリアな音に戸惑うこともあるかもしれません。ですから、時間をかけて、快適に感じるようになるまで、徐々に装着時間を増やしていくとよいでしょう。
補聴器の効果を判断する1つの方法として、定期的に補聴器専門店に相談することも大切です。補聴器専門店では、聞こえについての不安や悩み、補聴器のメンテナンスについての質問に回答するだけでなく、使用できる補聴器の範囲や、その人のニーズに最も適した補聴器について相談できます。
ぜひ、お近くのリケン補聴器センターまでご相談ください。